勝英土地改良区の理事会-雨のち曇

 梅雨入りと同時に熱帯低気圧が台風に変わり西日本に接近するという情報があったものの今のところ岡山県北部には大した雨や風は吹いておらず、このまま何事もなく過ぎ去って欲しいところです。

 粒間引きも今日の段階で9割は終了して明日にはひと段落できるかもしれない。忙しい中でも地域のお勤めはあり、勝英土地改良区の理事会がありました。自分は監事の末席として色々と勉強させて頂いています。

 この勝英土地改良区は、ダムから2市2町に広がる美作台地へ潅水する国営事業から施設を維持管理する目的として専任職員や組合員で運営されています。この土地改良区は受益面積も広く、農業用水だけでなく生活用水や工業用水としても利用されており、地域には欠かせない大事なインフラとなっています。

 さらに専任の職員がいることから、土地の斡旋や地権者・関係機関への紹介などでも心強いですし水利の故障や相談も乗ってくれます。実際に自分も新規就農の土地探しの際には大変お世話になりました。

 生産者にとって、雨が降らない日が続いても、蛇口を捻れば水が出て年間使い放題というのは非常に恵まれている環境で、素晴らしいインフラだと日常の生産活動で痛感します。

 されど、完成してから40年以上が経過し老朽化も進み維持管理にコストがかかる上に、耕作放棄地も増加して水利の賦課金を負担に思う地権者も増えている。生産者も高齢化が進み担い手となる若手も少なく新規就農もなかなか増えない課題も現実として存在しています。

 税金や賦課金で何とか今はやり過ごせていますが、今後の将来世代のことを考えると抜本的に改革しなければならない時が来るのだろうと思いますし、今後を担う我々世代はそれに耐えうる力を今のうちから養って置かねばならないと思うのです。

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