隣地にコンビニ建設-晴

管理している土地の隣に広いコンビニができます。今日から工事が着工されました。

かれこれ数年前からコンビニができる話があったものの、なかなか着工されずに本当に実現するのだろうかと地域で話されていました。

地元の人にとっては近くにコンビニが出来て便利になるし、土地の所有者は賃料が入るようになり、良いこと尽くしの話だと認識されています。大通りの交差点で開発がない方が不思議だし、ようやく話が持ち込まれて地域の発展には良いことだと話しているのを耳にしました。地域の人は老人が多いし買い物に便利な方が良いのでしょう。

しかし、個人的には寂しい気持ちが捨てきれません。大通りが交わる交差点の周りにある田んぼは、とても広く、緑が映えて、空の青さも一層引き立ち、農村の雄大さと美しさを兼ね備えた風景でした。蛍が生息しているこの地域では、信号が眩しいくらいの夜の暗さが、近くの川で飛び交う蛍の光を実に綺麗な光景にしてくれました。

これからは、利便性と経済的な価値が生まれる変わりに、地域の美しい風景がひとつ失われます。そして、夜は煌々とライトが照らされ、地面はアスファルトで舗装され、駐車場には休憩中の大型トラックが止まり、朝から晩まで東西南北と車が行き交うような風景が新しく産まれるのかもしれません。それが発展というならば、農業者の存在価値は何なのだろうかと考えてしまいます。

しかし、それが現実です。資本主義の世界において、より収益性の高い運用をするのは自然の摂理です。綺麗ごとだけでは美しい風景は守ることができない。農業者が生産性の低い取り組みや付加価値の低い仕事をしていては他産業から土地という資源を収奪されてしまうのです。その現実を目の前で見せつけられています。

昔から田んぼに咲き続けてきた彼岸花は、今年で見納めです。

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