ブドウ農家はアスリートです。繁忙期は正に起きてから寝るまで生産活動に没頭し高みを目指します。スポーツ選手のように(経営形態によって違いはありますが)オンシーズンやオフシーズンがあり、体が資本となります。何歳になっても、いつまでも技術を房作りへ体現するには身体への投資は欠かせません。
やはり40代以上になると多くの人が体の不調を訴えます。肩が痛くて上がらなくなった、疲れが取れない等。60代以上の方も技術は凄くとも体力がなくなって身体がついていかなくなった等。年齢など身体的な理由で栽培面積が減ったり、頑張りに頑張りを重ねて面積を維持している方々がほとんどです。
実際には、身体のメンテナンスをしている農家さんはほとんどいないと思います。ただ、自分が食事や運動、休息を意識して農作業に取り組むと生産性や余裕が以前とは違いました。今後も身体のメンテナンスを続けた時、年齢による老化や体力の低下にどれだけ抗えるか。スポーツ選手の選手寿命が伸びているように、農家の絶頂期の生産寿命を伸ばしていけたらと思っています。